仕事内容と、実際に働いてみてわかったこと。

有路
主に土木や建築分野、現在は特に橋梁に携わることが多く、設計や作図、製品の製作指示、現場での施工指導を担当しています。当社はケーブルのメーカー。物件の規模や用途によって使われるケーブルの種類が違いますし、橋だけでも吊橋やアーチ橋などさまざまな種類があって、それぞれにまた少しずつ異なってくるんです。
中居
私は、当社の製品である「ばね用めっき鋼線」という、ばね等に用いる鋼線の品質管理や改善を行ったり、製品設計を行ったりしています。例えば、ちょうど今、新しい設備を導入して製品をつくっているのですが、その製品が品質水準を満たしているかを調査し、もし何か問題があれば設計や条件を変えて対応する、といった感じです。
私の仕事は経理で、売上債権管理や固定資産管理が担当です。主に固定資産なのですが、当社には工場があるので、その設備をコンピュータ上の台帳で管理します。それに伴い、税金の各市町村への申告もします。
有路
はじめは、設計をするだけの仕事だと思っていたのですが、試験を行ったり、製作現場でやりとりしたりなど幅広く動き回ることがとても多く、ずいぶんイメージとは違っていました。
中居
私も似たようなギャップがありました。各人に決まった仕事が振り分けられ、それを淡々とこなすのが会社での仕事、そんなイメージを勝手に持っていました。しかし製品は、大勢が関わって共同作業しないとできないんですよね。一人では何も生み出せない。仕事ってまさに人とのつながりなんだと実感しました。
2015年度からは子会社の経理業務も担当することになりました。補助的な業務ではありますが、月1回子会社に行って、そこの経理担当者と連携を取りながら、毎月の売り上げなどの数字を管理しています。この業務を担当したことで、メーカーにおける製造の一連の経理処理を把握することができました。こうして一つひとつ、知識の幅を広げています。

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入社のきっかけ~ものづくりの魅力、材料という専門的な部分に特化した仕事への魅力。

有路
建築学科で勉強していたのですが、ケーブルを使った構造物の存在を大学時代に知ってとても魅力を感じたんです。一般的な建築物ではビルやマンション、特徴的なものでいうとスタジアムやドームなどの建築。さまざまな構造物にもケーブルが使われていることを学んで、そういった材料の部分に特化して関わるのも面白そうだと思いました。当社を選んだのは、まず自分が魅力を感じていた「ケーブルを使った構造物」に携われること、建築土木分野で非常に多様な実績を持っていたこと、専門的な技術を生かせる機会が多いと思ったこと、などが理由です。
中居
私が専攻していた材料工学では、金属はじめ材料全般について物理面、化学面などから学ぶものでした。その時点で将来は材料に関する仕事に就きたいと決めていました。鉄鋼関係を専門とする研究室に入ったのですが、当社に就職した先輩がいたんです。そこで興味を持っていろいろなことを調べたり、実際にその先輩に会社のことを聞いたりしました。業務内容ややりがいなどのほか、アットホームで上司の存在も身近である、といった職場の雰囲気も詳しく教えてもらい、知れば知るほど「ここで自分も材料に携わりながら製品づくりがしたい!」と思うようになったんです。
経済学部で学びながらも、ものづくりにはずっと以前から興味がありました。そこで就職するならメーカーがいいと考えていたんです。ものづくりで社会を支える企業の一員になりたいなと。就職活動中、文系出身の私は特定の業界にこだわりがあったわけではないのですが、出身地である加古川市に当社の工場があるということで、神鋼鋼線は比較的身近な存在でした。業務内容もさまざまな分野にわたっていて、インフラを支える最先端の部分も担っている。そういうところに心をひかれたのが、入社を決めた理由です。

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苦労とやりがい~自分のやったことが“形”になる。

有路
ある製品に関し、新しい試みを実施することになりました。しかし短納期でクライアントからの要求性能を満たすための確認試験を繰り返し、新しい課題をクリアしなければならなかったため、大変苦労しました。ほかの各部署にもお願いして協力を得る体制も整えなくてはなりませんでした。結果的に無事納品できたのですが、やっぱり最後は社内の連携がものを言うんだなと感じた次第です。
中居
技術者として仕事をしていてつくづく感じるのは、自分の知識不足、経験不足、未熟さです。そのつど上司や先輩に相談し、アドバイスや意見などをもらうなどして助けられているのですが、真のスペシャリストになるためには、自分から学び、吸収していくことが必要だと思います。
私は入社早々、壁にぶち当たりました。簿記などはもちろん大学で学んできましたが、実際に会社の経理の仕事をするに当たり、資格もなかった私は、実務における会計が全く分からなかったのです。しかし決算は四半期ごとにやって来ますし、正確な資料をつくらなければなりません。先輩社員にフォローしてもらい、何とか乗り切りました。
有路
自分が関わった建築物や構造物がたくさんの人に使われて役に立っていることはうれしいです。また私たちメーカーは、専門的分野において、クライアントから頼られる立場でもあるため、そこにプロフェッショナルとしてのやりがいを感じます。
中居
多くの人から受けたアドバイスや、自らの勉強によって知識が増え、それが確実に次の新しい仕事に生きてきます。技術者としてできることが増えていくことに、大きな喜びを感じます。
ほかの2人は、実際の製品や、完成した構造物を見て、「自分のやったことが形になる」と実感するのだと思いますが、私の場合も、形自体は違いますが同じような感覚を持っています。資料の一つひとつが、自分の仕事が形になったものです。将来の会社予算の策定にも関わるデータを管理しているのだと思うと、やはり強い責任感を感じることができます。

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