PC鋼線技術室には土木と建築のグループがあり、私は橋やタンクなどの「土木構造物」に使われるPC鋼材の技術を担当しています。技術者の業務は多岐にわたります。新製品や新技術が求められる性能や規格を満たしているかを確認する性能確認実験など各種実験、お客様の要望に沿った製品の細かい仕様決定や工法の検討、あらゆるユーザーから寄せられる技術的な問い合わせへの対応。特殊な製品などが施工される場合、実際に現場へ足を運んで施工の指導をすることもあります。

ただモノを扱うだけではなく、生産工場から客先まで、製品の仕様検討から性能実験、品質面まで、幅広く関わり、全国各地いろんなところを動き回らないといけません。これは入社前に予想していなかったことでした。

PC鋼材は、引っ張って緊張させることで周りのコンクリートをしめて強くするものなので、クオリティーとして高い強度が求められます。もちろん構造物によって仕様は異なりますから、検討、実験の繰り返しです。新製品や新技術を立ち上げることもありますが、ゼロから始める場合、たいてい苦しいスケジュールを強いられます。しかしどんなに高い壁であっても、私一人で越えねばならないわけではありません。グループのメンバーが一致団結し、ときには他部署の協力も得ながら共に乗り越えていくのです。

当社はメーカーとして、お客さまから専門的な技術力に関する責任があります。同時に頼られる存在でもある。私はまだまだ半人前ではありますが、お客さまにとっては一人の技術者。そこに大きなプレッシャーを感じることも多いですが、誇りを感じています。新製品を自分で開発し、「これが私の仕事だ」と自信を持って言えるようになりたいです。

印象に残っているエピソード

入社1年目に始まったプロジェクトですが、現在工事中の新明神高速道路に当社の製品を採用してもらうに当たり、半年以上かけて性能実験を繰り返しました。お客様に来てもらい、立ち会いのもと何度もやりました。最終的には合格して、今実際に採用してもらっています。今までの中ではかなり大きい案件でした。その製品は工期が短縮できるという大きなPRポイントがあり、そこが評価されてかなり今引き合いが増えています。

選んだ理由

大学では土木工学を専攻していました。学生は建設会社やゼネコンなど、当社の発注者に当たる会社を就職先に選ぶのが普通でした。しかし構造物をつくるにはさまざまな材料が必要であり、それらをつくって提供しているメーカーがたくさんあることを知って、そのようなメーカーの中でも土木技術を生かせるのではないかと思いました。私は、技術を武器にプロフェッショナルとして成長していきたかったので、専門的な技術力を誇る当社は私にとってうってつけの仕事場でした。

一日のスケジュール

仕事イメージ
  • 8:20

    出社後

    ラジオ体操と朝礼を行います。

  • 8:30

    デスクにて

    メールチェックをして、返事が必要なものはこのときに対応します。

  • 11:00

    工場にて

    製品やリース品の確認をします。

  • 12:45

    デスクにて

    お客様からの問い合わせに対応します。

  • 13:00

    工場にて

    新製品、新技術の性能確認実験を行います。

  • 17:00

    実験まとめ

    その日に実施した実験結果をまとめます。

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