PC鋼線技術室には建築と土木のグループがあり、私は建築グループで建築物のコンクリートに使われるPC鋼材の技術を担当しています。お客様からの技術的な質問・疑問に対応したり、建築現場(日本全国各地です)に出向いて技術指導をしたり、新製品の開発や既存製品の改良をおこなったりしています。

技術指導はとても大切で、いくら当社の製品に問題がなくても、取り扱い方を間違えると、建築自体の不具合につながる恐れがあります。そのような事態を避けるために技術指導は徹底しています。

入社した頃は、「鉄鋼メーカーだから工場内での仕事がメインだろう」「技術者の仕事は研究職みたいなものだろう」と考えていました。しかし実際は想像どおりではなく、打ち合わせや技術支援のため社外のいろんなところに足を運ぶし、実験を重ねて改良したり、開発を行うといった内容で、研究室でやるような研究とも違うものでした。製造スタッフの人とは必然的に頻繁なやりとりが生じるため、社内での時間調整も仕事の効率を大きく左右します。「これをやれ」と言われたからするのではなく、「これをするためには何が必要か、誰が必要か、どこへ行くべきか」といったことを自分で考えながら行動するのが仕事のあり方だということが、だんだん分かってきました。そうやって動き回っているうちに、各方面に相談できる人が増えてきますし、仕事の進め方が分かれば楽しくなってくるんです。

お客様に喜ばれること、技術者として評価されることが何よりうれしい。将来は、もっとプロフェッショナルとしての技術と知識を高めて、今携わっているものよりもさらに大きな物件に対応していけるようになることが目標です。

印象に残っているエピソード

多岐にわたる業務を遂行するには、大学で学んだことだけではとうてい不十分だと感じさせられたことがありました。お客様は当社に高い技術力を求めており、外に出れば私も当社の技術者として扱われるので、いろいろと要望されるわけです。客先で何一つ対応できなかった自分を情けなく思いました。しかし当社には上司や先輩に気軽に相談できる雰囲気があります。何でも吸収することで、お客様の要望にプロの技術者として自信をもって対応できるようになっていくものです。

選んだ理由

私は大学院でチタンの研究をしていた関係で、神鋼鋼線の扱う鉄鋼材料になんとなくマッチング感を抱いていました。技術力や製品も他社に抜きん出ているし、社歴が浅くても責任ある仕事ができる会社だという印象もありました。就職活動時、先輩社員と話す機会があったのですが、会社の雰囲気も方針も自分に合っているという確信を得ることができました。ここで経験を積んで優れた技術者になりたい、そんな気持ちが一気に高まり、入社を決めました。

一日のスケジュール

仕事イメージ
  • 08:30

    出社

    まず自分のデスクでメールチェックをします。

  • 09:00

    客先対応

    お客様からいろんな問い合わせが来るので、一つひとつ対応します。

  • 11:00

    工場にて

    製品の製作指示。

  • 13:00

    試験など

    新製品の試作試験や、既存製品の改良改善業務を行います。

  • 16:00

    客先対応

    引き続きお客様からの問い合わせに対応。

  • 18:00

    退社

    その日のまとめなど、事務作業をして終わります。

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